● デタラメの流布 ●
 企業倫理に疑問を抱かせるような問題もありましたが、総じて宇宙戦艦ヤマトの諸問題は、西崎・松本両氏の和解後、解決の方向に少しずつ向かい始めました。これはファンにとっては、将来への展望が開けた意味合いでとても喜ばしい出来事です。
 
 しかし、「原作 松本零士」と表記され、宇宙戦艦ヤマトの原作者は「松本零士」とお墨付きを得たかった方々にとっては、両氏の和解と、著作権保持者による公式コメントは、自分達の思惑が外れてしまい相当に不満だったようです。そして彼らは、その不満の矛先をwebサイト上に“デタラメを流布”するという卑怯な方法で行い、またしてもファンの気持ちを踏みにじったのです。
 その具体的内容は、
#意に反する人物を、犯罪者呼ばわりして糾弾するデタラメ。
#ありもしない事件をでっち上げ、そして自分達で解決したかのように装うデタラメ。
#公式に発表されていない情報を、まるで信実を暴露するかのようなデタラメ。
などがあり、実例としては、私の知り合いのTさんの事を、根拠が無いのにもかかわらずwebサイト上で、彼が法律で禁止された武器を持つ犯罪者だとし、さらに掲示板を故意に混乱させる「荒らし」行為をする人物の仲間だとも決め付けていました。
 またでっち上げ事件の実例は、「東京ゲームショウ2004」事件があります。
 これは、2004年の同イベント・バンダイブースで、PSゲームのプレゼン中に観客の数名が故意に大声をあげ、運営の邪魔をして警備員に排除されたとされる事件で、この一部始終を見たとする人物が某掲示板に書き込んで発覚したものでした。
 これが事実なら、実に不見識な事です。私は早々に関係企業に確認を入れました。
 バンダイでは当時そのイベントの担当者が電話対応していただき、私の事実確認に「そのような事実は知らない。」と返答を頂きました。
 また東京ゲームショウ主催者側にも確認をしたところ、「(そのような事件は)関知していません。」との回答を頂きました。なんと、この事件もデタラメだったのです。(バンダイ様には2005年7月にもメールでの回答を頂いておりますが、先方非公開希望です。)
 
 しかしこのようなデタラメの流布は、次の行為からすればおとなしいものでした。
 
 “自分は荒らし対策の掲示板の管理人”“嘘をばら撒き、企業を恫喝する人は許さない”とする人物がいます。彼も典型的デタラメ魔でした。
 彼は自分のサイトで松本氏が実質完全敗訴した裁判において、敗訴側が西崎氏に要求した“謝罪文”を、「実際に(西崎氏が)書かれたもの」とデタラメを書き公開していたのです。(現在はアクセスできない状態にあります。)
 この謝罪文が裁判での原告側(松本氏側)の要求であり、その書式を別紙として判決文末尾に添付しただけである事は、特に法律を学んだ人物でなくても分かる事です。
 こんな姑息な手段を使ってまで一方に肩入れするのは、どのような理由があってのことでしょうか?理解に苦しみます。
 
 そしてもう一つ、究極の嫌がらせ、デタラメの流布を行なったのが、西崎プロデューサーを応援するサイトの掲示板を荒らした「ガノンガイラー」さんです。
 ガノンガイラー。その正体は、多分一般のファンではないと思います。何故なら、彼はごく一部の人物しか知らない事柄、私が松本零士氏に会った事を指摘したからです。「松本先生は、海北(私)さんの事を覚えていましたよ。」と、あたかも松本零士氏から直接聞いたかのような口調で。
 彼のデタラメの手法は実に巧妙でした。事実に、嘘又は事実かどうかを確認できない事柄を織り交ぜて掲示板に書き込んだのです。
 当時はまだ、西崎・松本両氏間の和解書は公表されていませんでした。それなのに彼は、和解書の内容を暴露するような発言を繰り返しました。もちろん、一方に肩入れした内容です。それに対して私や他の多くの方々からは、ガノンガイラーさんに証拠を提示するように求めました。
 ところがあろう事か、彼は「和解書は西崎氏が公開すればいい。」と、自分の主張を証明する証拠提示を“求められてもいない”西崎氏に責任転嫁したのです。
 
 結果として後に和解書が公表され、彼の主張が悪意有るものであることが露見しましたが、責任を転嫁し分の悪くなった彼は、この件での批判を避ける為か、今度は西崎氏批判、そして松本氏“家族”がどれだけ優秀な人達であるかを事実に基づいて、西崎氏の掲示板で展開する行動に出たのです。
 なんとも姑息、ルール無視もはなはだしい行為です。しかも最終的に彼は、突然掲示板からいなくなったと思ったら、前出の“自分は荒らし対策の掲示板の管理人”の口をかり、「自分の行為が迷惑をかけた。(旨)」と言ってのけたのです。
 そもそも、ガノンガイラーさんは自分のメールアドレスを掲示板に表示していなく、第三者が彼に連絡しようが無いと思っていましたので、前出の管理人氏がガノンガイラーさんと連絡を取れあえる事が不思議でしたし、本当に自分の行為に反省しているのなら、自分の口で意思を表すべきと思いました。
  
 結局こうした行為を行なった人々の努力も、彼らの思惑通りにはならなかったようです。一時は騙せても、信実は露見されるものです。そして私は、こうした一般ファンには受け入れがたい過度の情報操作・個人ヒイキが、かえって逆効果で有ることを彼らには知っていただきたいと思います。
 
 最悪なる士・ガノンガイラーさんに言いたい事は、彼が個人の責任において行動していたのか、誰かの指示があっての行動か、信実は分かりませんが、私達は宇宙戦艦ヤマトを愛する、企業とは何の利害関係も無い一般のファンである事を十分に理解していただき、同じ過ちを繰り返さないで欲しいと願うものです。

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「宇宙戦艦ヤマト」の
著作権者・原作者は誰か?

H14. 3.25 東京地裁 平成11(ワ)20820等 著作権 民事訴訟事件
として争われた民事訴訟。

西崎義展氏がアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の著作者人格権を侵害し、松本零士氏の名誉も傷つけたとして、松本氏が訴えた。
これに対して西崎氏は、自身が「宇宙戦艦ヤマト」の著作者であることの確認を求めて反訴した。

裁判の大きな争点としては、「宇宙戦艦ヤマト」を創作したのは誰か?と、アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の大元となる『原作』は存在するか?があり、1審判決では西崎義展氏の主張が認められた。
名誉棄損に関しても、松本零士氏には「名誉毀損となる理由が存在しない」と退けられた。