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◆著作権は東北新社に。
〜『宇宙戦艦ヤマト』について見解発表〜
<2003.8.6>

株式会社 東北新社(東京都港区・林田洋社長)は、アニメーション作品『宇宙戦艦ヤマト』の著作権問題に関して、初めて会社として「著作権は東北新社にある」という見解を発表した。

 アニメーション作品「宇宙戦艦ヤマト」の著作者がだれかをめぐって、漫画家松本零士氏と映画プロデューサー西崎義展氏との間で争われていた控訴審(東京高裁)について、7月29日、当事者間の合意により和解したとの発表がありました。
 「宇宙戦艦ヤマト」の著作権は、正当な手続きを経た上で当社株式会社東北新社が保有しております。松本氏側・西崎氏側からそれぞれ個別に発表された和解内容には、当社が保有している著作権等に関係する事項も含まれており、当社としてはたいへん驚き、困惑しております。
 以下に「宇宙戦艦ヤマト」の著作者ならびに著作権者について、当社の見解を申し述べます。

(1)当社は、「宇宙戦艦ヤマト」の著作権ならびにこれらの全部又は一部のあらゆる利用を可能にする一切の権利(商品化権を含みます)を、1996年12月20日に西崎氏本人(氏の関連会社も連帯)から譲渡を受け、文化庁著作権登録を得ております。
(2)著作物の著作者がだれであるかは、制作当時の状況と契約内容により決定するものです。また、当該当事者のみで事後に変更したとしても、当事者以外に対して影響を与えるものではありません。
(3)「宇宙戦艦ヤマト」は、著作権法上定義される「映画の著作物」であり、作品に登場するキャラクター、フィギュア、絵画等は、作品の制作と同時に制作されたものである以上「映画の著作物」の一部であり、「宇宙戦艦ヤマト」の著作権者である当社に帰属します。
(4)当社は「宇宙戦艦ヤマト」の新作を製作する権利も保有しております。
今回の発表によれば、松本・西崎両氏がそれぞれ新作を製作するとのことですが、当社は両氏だけでなくいずれの新作に対しても何ら許諾を与えておりません。もし、これらの作品が当社の権利を侵害するものである場合には何らかの法的対応をとることになります。
(5)今回松本氏と西崎氏が和解したとのことですが、お互いが訴訟および反訴を取り下げたというものであり、執行力のある裁判上の和解に高められたものではありません。

当社は、「宇宙戦艦ヤマト」における松本・西崎両氏の功績に対して、多大なる敬意を表するものであります。それは、作品自体の価値とともに普遍のものと確信しております。本見解は、「宇宙戦艦ヤマト」の現在の著作権保有者である当社による客観的事実の伝達を目的としており、両氏の名誉を傷つける意図はまったくないことを付記いたします。

引用以上
株式会社東北新社ホームページ http://www.tfc.co.jp/index.html
ニュースリリースより引用 http://www.tfc.co.jp/news/030806.html (リンク切れ 下記画像参考)

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