The Nine Rooms
                  



「ヤマトギャラリー零」行ってきた
〜メモ的な個人レポ

 
2010年8月29日、「ヤマトギャラリー零zero」オープンだ。
事前調査で、目新しいものが存在していなかったのと、ギャラリーがあまりに小さい規模だったので、オープニング時には人だかりでゆっくり見学ができないだろうと行く事を躊躇してはいたが、流れ的に行く事に。(笑)

オープン前の10時頃であったか、T氏の案内でギャラリーがあるレンガ通りに行く。
だが目立たない。
非常に大きなアーケード街であるのが悪いのか、普通に通り越してしまいそうである。
版権上の問題もあろうが、「宇宙戦艦ヤマト」らしさがギャラリー周辺で感じられないのだ。
まあそれ以前に、どれほど周りが協力的であるのかを疑ってしまう。
隣のパチンコ店に、大きく「エバ」の絵が出ていたのには閉口した。
こちらの方が目立っている。。。
オープニングにはまだ時間があったので斜向かいのマクドナルドへ。
2Fからギャラリーを見渡せる席に付く。
ほどなくしてS氏合流。
すると下の方で高級車が停まった。
松本零士氏登場である。そのままギャラリー内へ。

事前の情報でオープニングセレモニーは11時と私たちは思っていたので、15分前位にギャラリー前に移動。
人も増えてきた。
しかしセレモニーは12時からとの情報が…。
????である。
コスプレイベントと混同していたのか?
しかし、後に聞いた他の方も思っていたように、セレモニーは「11時から」との認識を皆持っていたようだ。
これは運営側の大きなミスであろう。
本当にこの企画で人を呼ぼうと思っているのか、非常に疑問である。

仕方が無く時間まで周りを散策。
松本キャラのコスプレーヤーが数名いるが、ヤマト関係が2人しか私は見なかった。
これも全体的に思ったより少ない。
だがT氏やY氏はコスプレーヤーが販売する商品に興味津々の様だった。


いよいよオープニングセレモニー。
お決まりの関係者・来賓あいさつ。
暑いのだから、短く・・・熱中症で倒れた中学生におかまいなく熱弁を・・・。
どなたかが話していた「呉市海事歴史科学館」の客足をこのレンガ通りに向けたいとの事、それはかなり頑張らなければ無理の様な気がする。

挨拶の間、ベストポジションを得ていた私は、椅子に座る松本零士氏と眼の飛ばし合い!(爆)
松本氏後ろの私服警備員も焦っていたか?(笑)
しかし松本氏は強かった。。。
まったく動じず。
見動きすらしない。
「お前、人形か!?」結局のところ、彼の眼光が誰に注がれていたかは不明であった。

松本氏の挨拶は意外に長くならず。
話の中身はいつもの事ではあったが、見当違いの話しをしていた以前とはだいぶ違った。
ただ彼の声勢が落ちていたのにはショックだった。
その姿は10数年前と変わらぬオーラがあるが、声はその頃とは明らかに違っていた。
歳月は人に平等に、残酷なものである。

挨拶が終わると館長から松本氏に名誉館長への依頼式典。
ここでヤマトの吹奏楽演奏にのって、商店街有志によるパレードである。
戦闘班・工作班・航海班、そして艦長。

んん?もしかしてイベントのパレードってこれだけ??
もっと凄いものを想像していただけに、あまりの淡白さに唖然。。。
後日の報道記事をみると、商店街有志といっても年功序列的に整列した写真で、あまりにもオジサン臭い古代くんや島君であった。

その後、やっとレンガ通りがヤマトっぽくなる「吊り下げバナー」の展幕式。
司会進行の「皆さまから見て右をご覧ください」「続きまして左をご覧ください」に合わせてバナーが揚げられてくるのだが、打ち合わせ不足か?松本零士氏の古い作品の認知度が無いだけか?司会と揚げる順番が噛み合わず。
それどころか、皆が右を見ているときに松本氏は左を見ている。皆が左のときは松本氏は右・・・。
これにはギャラリーの館長さんが気が付いて、松本氏に見る方角を途中から手で案内していた。


式典後、ギャラリー見学は人の流れがひと段落した後にする。
展示品、松本氏のコレクションはプロペラや照準器などか?
作品展示はやはり目新しさは無い。
ギャラリー関係者も、作品知識が無いとみえて展示ミスも有り。
唯一の収穫は、最上階にある関連書籍が読めるギャラリーであった。


Y氏がヤマトクルーの談話室に「お茶でもいかが?」と書いていた時間になり、誰も来ないと思いつつもギャラリー前で待機。
すると意外にも声をかけてくる美しい女性が2人も!
「ヤマト、あなどりがたし!」である。

「呉市海事歴史科学館」隣の店に皆で移動し、お決まりのヤマト談義へ。
当初は来る事を躊躇していたが、結果オーライ。来て良かったと実感した。


個人的な総括としては、
1:宇宙戦艦ヤマトで人を呼ぼうなんて時代遅れ。
2:「大和ミュージアム」からは徒歩で行くには距離がある。
3:展示内容に目新しさが無い。
4:イベントの運営がお粗末過ぎた。
であり、運営側には今後かなりの努力が必要と感じた。

2度3度、足を運んでもらえるギャラリーになる事を願っている。

(9)
BACK