航海日誌



 2018年5月20日(日)  「原作」表記は存在しない
今でも勘違いしている人が多いよね。
まあ、『好きな作品の一つ』的な要素で「宇宙戦艦ヤマト」ファンを語る人たちだけど・・・。

「宇宙戦艦ヤマト(第1作原著アニメ)」には、「原作・西崎義展/松本零士」と書いてあった・・・。

こんな大間違いをしている人達。
まあ、松本零士自身も「原作・松本零士」と書いてあったと主張しているけどね。
以下、http://www.newyamato.com/kurasiki_touei.htm より引用。

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倉敷東映、上映妨害事件の真相
 2005年9月11日から9月20日まで、岡山県倉敷市にある倉敷東映(有限会社フルカワエンターテーメント 古川修三社長)にて、「宇宙戦艦ヤマト」「さらば宇宙戦艦ヤマト〜愛の戦士たち〜」が上映された。
 宇宙戦艦ヤマト放送開始30年を前年の2004年に迎えて、ヤマトを取り上げるコンテンツビジネスが盛んになっていた頃、それまで昭和50年〜70年代の日本映画を多く取り上げてきた倉敷東映が、自社の路線を広げる為に、特撮怪獣物や、アニメを上映する企画を立てていた。

 だが当時、倉敷東映の台所事情は他の多くの地方にある単スクリーン劇場と同じく、経営に大きな不安を抱えていた。
 数年前に、東映配給物の新作上映館から差別化を図る為に、配給先を問わない独自性を出した「名画座」へと変革をしたとはいえ、倉敷東映から車で10分程度で行ける大型スーパーに併設された最新のシネコンの登場は、1956年開館の倉敷東映にとっては大きな痛手だった。(大型スーパーの登場は、倉敷の一等地に存在したダイエーや、三越を撤退に追い込んだ。)
 そんななか倉敷東映の館主は、今までの「名画座」の路線にさらに幅を持たせる為、特撮物やアニメ上映を計画したのだ。
 宇宙戦艦ヤマトの上映は、初め「ガンダム」の企画があったところを、配給もとの都合で「ガンダム」が上映出来なくなり、かわって「ヤマト」の上映企画が持ち上がったものだった。
 館主としては、ヤマトの上映時期は夏休み期間が良かったものの、上映を東北新社に打診した時点で、既に8月後半に「お台場冒険王」での「さらば」上映が決まっており、フィルムの貸し出し都合上、倉敷東映での上映は9月にズレ込んだ。

 この倉敷東映でのヤマト上映が決まり、ヤマト関係のWebサイトに館主による宣伝書き込みが多くなされた時点で、私、9の部屋も知る事となった。
 早速私は倉敷東映に上映に関する取材を申し込み、館主の古川様と面談したのだ。
 ただこの取材申し込みの前に、倉敷東映のオフィシャルホームページを見た私は、 「宇宙戦艦ヤマト」の「原作」として、松本零士氏の名前が書かれていることに“訂正のお願い”を出している。
 現在の著作権保持者は株式会社東北新社であり、今回上映される2作品は、上映当時から「原作」名は存在しなく、氏名表示権等上、幾つかの問題がある旨をメールにて指摘していた。
 面談当日、私のメールに対する解釈や、上映の経緯、スタッフリストは著作権保持者の東北新社担当者との話し合いで「上映当時のスタッフリストのまま記載する。」事で話しがまとまっている旨をお聞きした。私が指摘した該当サイトの表示も、すぐに訂正がなされた。古川様曰く「ごめんごめん、あれは間違いです。」との事。
 また面談上、ヤマトのポスターの有無について話題が上がり、私が手配する事で話がまとまった。
 後に、「ヤマトパーティ」主催者で、同イベントの委員長である“榎本勝”様より、貴重な上映当時のポスターを何枚か頂き、それを倉敷東映に無償で譲り渡した。
 このポスター、ヤマトパーティでも一般の方に販売されている、正真正銘の上映当時の印刷物である。

 上映が開始され、久々の大スクリーン上映に多くのファンが感銘を受けていたある日、劇場裏で仕事をしている館主のもとに1本の電話があった。
 電話の主は自分の身分を明かさず、スタッフリストの表記について問い合わせが来ていないか?と言ってきた。館主は仕事を抱えて忙しさもあり、この身分を明かさない電話の主に軽い気持ちで答えていた。
 「実は、松本零士です。」電話の主はやっと自分の身分を明かした。そして彼の独演が始まった。 「私は宇宙戦艦ヤマトの原作者だ。」「何処の誰かは知らないが、嘘を吹き込んでいる。」「倉敷東映のWebサイトに、“原作 松本零士”と入れてくれ。」
 突然のたたみかけに社交辞令でその場をやり過ごした館主に、気分を良くしたのか松本氏は頼まれもしていないサイン色紙を描き、FAXで倉敷東映に色紙を贈ったのだ。実物は後日郵送すると言って。

 この偉大な漫画家の登場に、倉敷東映の館主も驚いてはいたが、松本零士氏の「要請」は実現される事は無かった。
 当然の結果であろう。倉敷東映は正規のルートをもって上映を企画し、東北新社に確認したうえでスタッフリストをWeb上に表示したのである。著作権上なんら問題ない行為に対して、変更を迫る人物の方が異常である。
 だがこれに当の松本零士氏は怒りをあらわに再度倉敷東映に電話をしてきた。9月19日昼間の事である。
 劇場ショーウィンドーに飾られたポスターを眺めながら、館主は困惑していた。
「色紙を贈ったのに、原作名がなされていない!」「公開当時のポスターには、しっかり“原作 松本零士”と入っていた!」「今そこにあるポスターは、何者かによって改竄された偽物だ!」「無断上映されて、東北新社が怒っている!」
 どれもこれも、根拠のない言い訳である。いや、言い訳どころか、よくもこんなデタラメを口にする事が出来るものと、呆気にとられるものだ。(後に東北新社には、この上映が無断上映かを確認するメールを送ったところ、このような回答が来た。)
 そもそも、松本氏が倉敷東映に贈ったサイン色紙は、倉敷東映から頼まれた物ではなく、“松本氏自身の判断で贈ったもの”であり、その見返りを求めるとはどの様な用件なのか?公開当時のポスターを「改竄された偽物」と言うからには、“原作 松本零士”と入った本物のポスターは何処にあり、当時の書物などの何処に該当2作品に“原作 松本零士”と入っているのか?無断上映ならば、フィルムは何処から手に入れたものなのか?これらは、倉敷東映に対する営業妨害以外の何ものでもないのだ。

 ただ松本零士氏の言い訳がましい電話指摘に、館主の古川様もいい加減疲れを感じていた。「ヤマトなんて、上映するのではなかった・・・。」
 この日の19時53分、古川様から私の携帯に電話があった。「明日1日だけ(上映最終日)、Webサイトの表記を“原作 松本零士氏”とするので、そのへん勘弁してくれ。」と、疲れきった様子だった。私は事情を聞いていたし、私が「ダメだ!」と言う権利も無いので、古川様の申し出を快諾すると共に、この件でクレームが入っても気にする事は無いとの旨を伝えた。
 こうして9月20日、上映最終日のみ、倉敷東映のWebサイトに“原作 松本零士”の記載が復活した。

 時を同じくして異常な書き込みもなされていた。yahoo!の掲示板である。
        
【2005/ 9/19 0:12 [ No.1882 / 2001 ] 投稿者ota_may2052
先日家族と映画の上映されている倉敷に行って来ました。(^_^)
久しぶりに見る大画面でのヤマトは素直に感動。
あらためて作品の素晴らしさを再認識できました。
でも、不安なこともありました。
なんだかざわついていたので聞き耳立てたら映画館の関係者がかなり怒っていて、変な張り紙があったとかポスターに悪戯書きとかあったらしくて。(原文のまま)
妨害とかも聞こえて、なんだかとても悲しくて。。。
権利関係の話題はここでも出てましたけど過激なファン?がヤマトの名声を落としてしまわないかとても心配です。(^_^;)】
        
 これについて19日当日、館主の古川氏本人に確認したところ、 「(貼り紙や悪戯書が)えっっ!何処?」と驚いていた。このような事実など存在しないのだ。

 何故このようなデマが堂々と書かれるのか?そして当事者間では和解したはずの案件について、松本零士氏は「納得」していないのか?異常である。極めて異常である。
 このような動きがある限り、宇宙戦艦ヤマトの新作製作など、夢のまた夢である。(記2006年)
(9)

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間違えてはいけない。

原著「宇宙戦艦ヤマト」TVシリーズおよび、その第1作劇場版に、『原作』表記は存在していない。
一部ソフトにおいて、本編前に「原作 松本零士」と表示、一部公式出版物に「原作 松本零士」と記してあるものに関しては、西崎義展先生が逮捕されたことをいいことに、松本零士側の強い圧力にあい捻じ曲げられた表記であり、西崎・松本裁判で松本側の完全敗訴、事実上「原作者は西崎義展」とする和解の後は、捻じ曲げられた表記は消滅したのである。

なお、インチキ原作表記に関しては、松本零士側だけを批判するのは酷である。
正当な著作権保持者等による誤った判断と、著作権法令を軽視した担当者にも責任はある。
それと、西崎義展先生が罪を犯さなければ、問題は最初からなかったんだけどね・・・。
↑と、西崎信者でも「一番悪いのは西崎さんだ!」と思っているよ。。。




追記:
【2005/ 9/19 0:12 [ No.1882 / 2001 ] 投稿者ota_may2052 の投稿は今考えてもアホな書き込みだし、「原作・松本零士」でなければいけない存在が実在する証拠だ。
書き手は男性だろう。
2ちゃんあたりの人間か?
「ポスターに悪戯書き」とあるが、ショーウィンドーの中のポスターに、どうやって悪戯書きするのか?
ヤマトの名声を落としているのは、嘘を流布するこのような連中である!

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